妊娠は、
ゴールではない
ここまで、 あなたは身体のことを たくさん学んできました。
自分の現在地を知る。
まず出す。
必要なものを入れる。
巡らせる。
卵子という種を育てる。
精子という種を知る。
そして、 二人で命を迎える準備をする。
最後に残ったのが、 Manas(マナス)——心 です。
なぜ、 心の話を最後にしたのか。
それは、 心だけを先に 「整えよう」としても、 なかなか整わないからです。
身体を整えてきた 今だからこそ、 見えてくることがあります。
この章で知ってほしいこと
この12週間は、 妊娠するためだけの 12週間ではありません。
ここまで身につけてきたことは、 妊娠した瞬間に 必要なくなるものではありません。
妊娠中。
出産。
産後。
授乳。
育児。
そして、 その先の更年期まで。
あなた自身の身体と心を 整える力として、 ずっと使い続けていくものです。
この章のキーワード|Manas
Manas(マナス)は、 心・精神を表す言葉です。
アーユルヴェーダでは、 心と身体を 別々のものとは考えません。
食べること。
消化すること。
眠ること。
呼吸すること。
誰かと関わること。
そのすべてが、 心にもつながっています。
第6章では、 ここまで整えてきた身体と マナス(心)を、最後に一つにつなげます。
この章で学ぶこと
001|心の話を、最後にした理由
「焦らないで」
「ストレスをためないで」
そう言われても、 焦っているときほど できないものです。
サットヴァ・ラジャス・タマスという 心の3つの状態を知りながら、
なぜ心を直接整えようとするのではなく、 まず身体から整えてきたのか を振り返ります。
002|妊娠は、ゴールではない
妊娠したら、 すべて終わりではありません。
そこから、 お腹の中で命を育て、 産み、 身体を回復させ、 授乳し、 育てていく時間が始まります。
妊娠前につくってきた土台が、 その先へどうつながるのか を見ていきます。
003|妊娠力とは、生きる力
この教科書で 本当に育ててきたものは、 「妊娠するための能力」 だけだったのでしょうか。
身体を知る。
心を知る。
自分に戻る方法を知る。
大切な人と 家族をつくっていく。
最後に、 「妊娠力」という言葉の 本当の意味へ戻ります。
12週間は、ゴールではなく「助走」
この教科書は、 12週間で設計されています。
でも、 12週間ですべてを 完成させることが目的ではありません。
自分の身体を知り、
毎日の選択を変え、
自分に合った整え方を 習慣にしていく。
12週間は、 その先へ続く1年計画の 「助走」です。
妊娠を望んでいると、 どうしても
「妊娠できたか、できなかったか」
という結果に 目が向きます。
もちろん、 妊娠を望んでいるのですから、 それは自然なことです。
でも、 この12週間で あなたが育てているものは、 妊娠判定の日だけに 価値があるものではありません。
この先にも、残っていくもの
自分の体質を知ること。
身体のサインに気づくこと。
食事を選ぶこと。
きちんと出すこと。
巡らせること。
眠ること。
自分に合った戻り方を知ること。
パートナーと 関係をつくっていくこと。
これらはすべて、 妊娠の先まで あなたの中に残ります。
妊娠は、ゴールではない。
命を迎える旅の、始まり。
最初の001では、 「心の話を、最後にした理由」 から始めます。
焦り。
不安。
執着。
それらを 無理に消そうとするのではなく、
心とは何なのか。
そして、 なぜここまで 身体から整えてきたのか。
最後の章で、 一つにつなげていきましょう。