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妊娠力の教科書

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妊娠力の教科書

CHAPTER 04

第4章 > 004

あなたの体質にあった、強くて質の良い種の育て方

あなたの体質にあった、強くて質の良い種の育て方

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OVERVIEW

この節の目的

卵子は身体の奥にあるため、直接見たり触れたりすることはできません。

では、自分のBija(種)の状態を知るために、何を手がかりにすればよいのでしょうか。

アーユルヴェーダでは、月経の状態だけでなく、オージャス(活力)、アグニ(消化力)、Manas(心・感情)など、身体全体に現れるサインを重ねて見ていきます。

この節では、その4つの窓口を使いながら、ヴァータ・ピッタ・カパそれぞれがどんな方向へ乱れやすく、何を優先して整えていけばよいのかを整理していきましょう。

01

Bijaを見る、
4つの窓口

卵子は、 身体の奥にあります。

だから、 自分の目で見たり、 手で触れたりすることはできません。

では、 今の身体が どんな状態にあるのか。

何を手がかりに 見ていけばよいのでしょうか。

アーユルヴェーダでは、 一つの症状だけではなく、 身体全体に現れているサインを 重ねて見ていきます。

Bijaを見る、4つの窓口

① 月経
周期、量、色、痛み、 日数などを観察します。

② Ojas|オージャス
朝の回復感、 肌や目の生き生きした感じ、 心身の余力などを見ます。

③ Agni|アグニ
食欲、消化の具合、 便、舌の状態などを見ます。

④ Manas|マナス
不安、怒り、焦り、 無気力など、 心の状態を見ます。

大切なのは、 この4つのどれか一つで 卵子の状態を決めることではありません。

身体全体に、 どんな傾向が現れているのか。

そこから、 自分が整えるべき方向を 見つけていきます。

02

ヴァータ(風)|
育てるために、まず安定させる

ヴァータは、 「動き」の性質を持つ体質です。

良い状態では、 軽やかで、 変化に敏感。

でも乱れると、 その動きが 「不規則」へ傾きます。

ヴァータのサイン

月経
周期が安定しない。
経血量が少ない、または変動が大きい。
下腹部や腰に痛みを感じることがある。

オージャス
疲れやすい。
朝の回復感が少ない。
肌が乾燥しやすい。

アグニ
食欲が一定しない。
ガスや膨満感が出やすい。
便が硬い、または不規則。

Manas
不安になりやすい。
考えすぎる。
情報を集めすぎて頭が休まらない。

アーユルヴェーダでは、 ヴァータが乱れたときには、 「補いながら、安定させる」 ことを大切にします。

ヴァータのBija(種)ケア

温かいものを食べる。

潤いを意識する。

食事や睡眠の時間を できるだけ一定にする。

夜更かしを減らす。

情報を見ない時間をつくる。

新しいものを次々に足すより、 同じことを静かに続ける。

ヴァータに必要なのは、
「もっと」ではなく「安定」。

03

ピッタ(火)|
熱を鎮め、頑張りすぎない

ピッタは、 「火」の性質を持つ体質です。

判断力があり、 実行力があり、 やると決めたことを やり切れる。

でも、 その強さが過剰になると、 身体にも心にも 「熱」として現れます。

ピッタのサイン

月経
経血量が多い。
月経前にイライラしやすい。
熱っぽさや強い痛みが気になることがある。

オージャス
元気はあるけれど、 頑張ったあとに 一気に疲れることがある。

アグニ
食欲は強い。
食べすぎると胸焼けや 胃の不快感が出やすい。

Manas
完璧主義。
焦りやすい。
「もっとできるはず」と 自分を追い込みやすい。

ピッタに必要なのは、 さらに頑張ることではありません。

「鎮める・休ませる・手放す」 方向です。

ピッタのBija(種)ケア

辛すぎるもの、 揚げ物や刺激の強い食事を 続けすぎない。

暴飲暴食をしない。

運動も、 「やればやるほど良い」 と考えない。

睡眠を削ってまで 頑張らない。

8割できたら十分。

身体にも心にも、 余白をつくりましょう。

ピッタに必要なのは、
「もっと頑張る」より「熱を下ろす」。

04

カパ(水)|
停滞させず、動かして巡らせる

カパは、 安定する力を持つ体質です。

落ち着きがあり、 持続力があり、 一度習慣になったことを 長く続けられます。

でも、 乱れたときには 「停滞」へ傾きます。

カパのサイン

月経
周期が長めになる。
月経がだらだら続く。
身体が重く感じることがある。

オージャス
安定感はあるものの、 朝から身体が重く、 活力が出にくい。

アグニ
消化に時間がかかる。
食後に眠くなりやすい。
舌苔が気になることがある。

Manas
やる気が出ない。
「明日から」が続きやすい。
気持ちの切り替えに時間がかかる。

カパに必要なのは、 「巡らせて、動かす」 ことです。

カパのBija(種)ケア

朝、 少し早く起きて身体を動かす。

温かい白湯を飲む。

こすっ手を続ける。

スパイスや薬味を 食事に取り入れる。

食べすぎたまま 動かない生活を続けない。

まず一つ動く。 そこから巡りをつくる。

カパに必要なのは、
「準備してから動く」より「動いてから整える」。

05

生理は「採点」ではなく、
身体からのレポート

この動画では、 生理を 「1か月の成績表」 と表現しています。

ただ、 ここで一つ 大切にしてほしいことがあります。

生理を見て、 自分に100点、50点、0点と 点数をつける必要はありません。

見るのは「良い・悪い」より、変化

周期はどうだった?

経血量は?

痛みは?

生理前の気分は?

朝の身体は?

便や食欲は?

前の周期と比べて、 何が変わった?

その変化と、

食事。
睡眠。
ストレス。
運動。
おっぱい体操。
排毒。

それらを重ねて見てみましょう。

生理は、あなたを評価するものではない。
身体を知るための、一つのレポート。

そして、 月経の状態だけで 卵子の質そのものを 判断できるわけではありません。

強い痛み、 過度な出血、 月経が長期間来ないなど 気になる変化がある場合は、 自己判断だけで済ませず、 婦人科などで確認してください。

06

「種」を育てる旅は、
ここで終わらない

第4章では、 Bijaという「種」を 女性側から見てきました。

ミトコンドリア。

睡眠。

そして、 体質。

でも、 最後にもう一度 原点へ戻りましょう。

体質が違っても、土台は同じ

新しく溜め込みすぎない。

消化できる範囲で食べる。

きちんと眠る。

身体を巡らせる。

自分の体質に合った方法を選ぶ。

特別なこと一つより、 毎日の積み重ねを続ける。

ヴァータ(風)なら、 安定させる。

ピッタ(火)なら、 鎮める。

カパ(水)なら、 動かす。

違うのは、 自分が戻るための 重点です。

体質を知ることは、
自分の「傾向と対策」を知ること。

そして、 妊娠に必要な「種」は 一つではありません。

卵子だけでは、 妊娠は始まりません。

もう一つの種、 精子が必要です。

次の第5章では、 女性側だけが妊活を背負うのではなく、 パートナーの身体にも 目を向けます。

精子は、 どのようにつくられるのか。

生活習慣によって、 どんな影響を受けるのか。

そして、 卵子と精子が出会い、 受精するまでに 何が起きているのか。

第5章 「エリート精子のつくり方、そして受精」 へ進みましょう。

SUMMARY

この節のまとめ

  • アーユルヴェーダでは、月経・オージャス・アグニ・Manasなど、身体全体のサインから今の状態を見ます。
  • ヴァータは「安定」、ピッタは「鎮める」、カパは「動かす」を整える方向の目安にします。
  • 月経は身体を振り返る一つの手がかりであり、卵子の質そのものを診断するものではありません。
  • 体質を知る目的は、自分を分類することではなく、自分が乱れやすい方向と戻り方を知ることです。