VIDEO 008
体質別・出し方の違い——4つの出口を、体質で整える
動画を見る
YouTubeに移動して再生します
OVERVIEW
この節の目的
第2章の最後は、いよいよ「出す」の具体的な実践です。
身体には、便・尿・汗、そして女性には生理という、いくつもの出口があります。
けれど、同じ「出す」でも、ヴァータ・ピッタ・カパでは、溜まり方も、出し方も同じではありません。
この節では、4つの出口を体質ごとに見ながら、「しっかり出すところ」と「出しすぎず守るところ」の違いを整理していきます。
01
「出し方」も、
体質で違う
第2章では、 ずっと「まず出せる身体へ」 という話をしてきました。
でも最後に、 とても大切なことがあります。
みんなが同じ方法で 出せばいいわけではありません。
アーユルヴェーダでは、 体質によって 乱れたときの傾向が違うと考えます。
体質によって「滞り方」が違う
ヴァータ
冷え・乾燥・不規則さの方向へ
傾きやすい。
ピッタ
熱がこもり、
炎症的な方向へ
傾きやすい。
カパ
重さ・むくみ・停滞の方向へ
傾きやすい。
溜まり方が違えば、 整え方も違います。
「出すのに良い方法」ではなく、
「私には、どう出すのが合う?」
ここから、 4つの出口を 一つずつ見ていきましょう。
02
出口① 便|
同じ便秘でも、整え方は違う
まず、 わかりやすいのが便です。
「便秘」と一言でいっても、 その状態は人によって違います。
Vata|ヴァータ
アーユルヴェーダでは、 ヴァータが乱れると、 乾燥して硬い、 コロコロした便になりやすいと考えます。
ここで意識したいのは、 「温める・潤す」こと。
温かい白湯を飲む。
食事で適度な油分を摂る。
腰やお腹まわりを冷やさない。
食事や睡眠の時間を乱しすぎない。
無理に強い刺激を加えて 出そうとするのではなく、 まず乾燥と冷えを整えます。
Pitta|ピッタ
ピッタは、 軟便や下痢などに 傾くことがあります。
一方で、 アーユルヴェーダでは 熱が強くなりすぎることで、 乾燥方向へ傾く場合もあると考えます。
大切なのは、 「熱をこもらせない」こと。
辛すぎるものや 脂っこい食事を続けすぎず、 苦味のある野菜なども 上手に取り入れていきます。
Kapha|カパ
カパが乱れると、 重さや停滞が強くなり、 便も動きにくくなると考えます。
ここでは、 「動かす・巡らせる」こと。
身体を動かす。
温かい飲みものを取り入れる。
スパイスを上手に使う。
お腹をやさしく動かす。
「出ないから足す」だけでなく、 動かせる身体をつくります。
同じ「便秘」でも、
まず自分がどんな状態なのかを見る。
03
出口② 尿|
水分の巡らせ方を変える
次の出口は、 尿です。
尿は、 腎臓でろ過された水分や 代謝産物を外へ出す 大切な経路です。
ただし、 「水をたくさん飲めばいい」 という単純な話ではありません。
ヴァータ|温めながら巡らせる
ヴァータは、 冷えや乾燥が強くなると 水分の巡りも乱れやすいと考えます。
冷たい飲みものを がぶがぶ飲むより、 温かい飲みものを 少しずつ。
身体そのものを 温めながら巡らせます。
ピッタ|熱をこもらせない
ピッタは、 熱が強いときには 尿の色が濃くなるなど、 水分不足のサインが出ることがあります。
水分をこまめに取りながら、 身体に熱をこもらせすぎないよう 意識します。
カパ|溜め込んだままにしない
カパは、 むくみや重さの方向へ 傾きやすい体質です。
だからといって、 水分を極端に減らすのではありません。
温かい飲みものや 日中の活動を取り入れ、 入った水分をきちんと巡らせる ことを意識します。
水分は、 「どれだけ入れたか」だけでなく、
入れたものが きちんと巡り、 出ているか
まで見ていきましょう。
04
出口③ 汗|
出せば出すほどいいわけではない
3つ目は、 汗です。
現代は、 エアコンの中で過ごす時間が長く、 身体を動かす機会も少ないため、 汗をかく機会そのものが 減っている人もいます。
ただし、 ここで注意したいことがあります。
「排毒したいから、大量に汗をかく」
ではありません。
汗をかくと、 水分だけでなく ナトリウムなどの電解質も失われます。
大量の発汗を 無理に繰り返せば、 身体の負担になることもあります。
ヴァータ|「じんわり」で十分
消耗しやすいヴァータは、 激しい運動や 高温環境で大量に汗をかくより、
軽いストレッチや散歩など、 心地よく身体が温まる程度 を基本にします。
ピッタ|熱を足しすぎない
ピッタは、 もともと熱の性質を持つと考えます。
高温のサウナや 激しい運動で さらに熱を加えるより、
自分が気持ちよく クールダウンできる運動や環境を 選びましょう。
カパ|しっかり動かす
カパは、 動かないほど 重さや停滞が増えやすいと考えます。
朝に歩く。
階段を使う。
少しテンポよく身体を動かす。
「今日はどれくらい動いた?」
を意識してみてください。
出したあとは、必要なものも補う
汗をかいたあとには、 水分や電解質など、 身体に必要なものも補います。
不要なものを出すことと、 必要なものを守ること。
どちらも大切です。
05
出口④ 生理|
「出す」と「守る」を両立する
そして、 4つ目の出口が 生理です。
前の節では、 アーユルヴェーダにおいて 月経を浄化の機会として見る 考え方を紹介しました。
でも、 ここで忘れてはいけないことがあります。
生理は、 「たくさん出せば出すほど良い」 ものではありません。
月経では、 子宮内膜と血液が 体外へ排出されます。
そのため、 経血量が多い人や 身体がつらい人ほど、 「さらに出そう」とするより 休息を優先することが大切です。
生理の1〜2日目は、特に休む
経血量の多い日は、 予定を詰め込みすぎない。
できるだけ早く眠る。
身体を冷やさない。
激しい運動や、 無理な排毒をしない。
「何かをする」より、 「身体に仕事を任せる」 という過ごし方も必要です。
この教科書では、 生理を 「小さな妊娠、小さな出産」 と捉えています。
これは医学的な名称ではなく、 月経期に身体をいたわり、 無理をさせないことの大切さを 表した考え方です。
毎月の生理を ただ「耐える期間」にするのではなく、
身体の状態を確認し、 休ませ、 次の周期へつなぐ時間
として使っていきましょう。
06
排毒の極意は、
「緩急」にある
ここまで、 4つの出口を見てきました。
便。
尿。
汗。
生理。
どの出口も、 ただ量を増やすことが 目的ではありません。
出すべきものは出す。必要なものは守る。
ヴァータなら、 出しすぎて消耗しない。
ピッタなら、 熱をさらに煽らない。
カパなら、 滞らせたままにしない。
そして生理中は、 出すだけでなく 休むことも大切にする。
排毒とは、
ただ「出せばいい」ではありません。出すべきときには出す。
守るべきときには守る。その緩急が大切です。
第2章の最初に学んだ、
入れない。
溜めない。
出す。
ここまでで、 この3つが一つにつながりました。
そしてこれは、 第2章が終わったら やめるものではありません。
白湯を飲むこと。
食事を選ぶこと。
身体を動かすこと。
自分の便や尿、生理を見ること。
毎日の中で、 淡々と続けていきましょう。
これで、 「入れない・溜めない・出せる身体」 の土台ができました。
次の第3章では、 その身体に 「巡り」を取り戻していきます。
テーマは、 おっぱいは、子宮と卵巣のスイッチ です。
SUMMARY