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妊娠力の教科書

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妊娠力の教科書

CHAPTER 02

第2章 > 005

14日間はゴールではない——排毒のスイッチをオンにする完全ナビ

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OVERVIEW

この節の目的

ここまで、「なぜ出すのか」「体質によって出し方が違うこと」「月経周期によって身体の状態が変わること」を見てきました。

ここからは、それを実際の暮らしに落とし込んでいきます。

この節で取り組むのは、最初の14日間。けれど、14日間で身体を完成させることが目的ではありません。止まっていた習慣を動かし、「出せる身体」へ向かう最初の勢いをつける期間です。

朝・昼・夜に何をするのか。そして、体質によってどこでつまずきやすいのか。14日間を無理なく続けるための道筋をつくっていきましょう。

01

14日間で「全部出す」のでは
ありません

ここから、 いよいよ14日間の実践です。

でも、 最初に一つだけ 誤解しないでほしいことがあります。

14日間で、 長年身体に溜めてきたものを すべて出し切ることが 目的ではありません。

では、 なぜ14日なのでしょうか。

14日間は「初速」をつける期間

長いあいだ止まっていた 重い荷車を想像してください。

いちばん力が必要なのは、 動き始める最初のひと押しです。

でも、 一度動き始めれば、 次の一歩は少し軽くなります。

この14日間も同じです。

「出すこと」を特別なイベントから、 毎日の習慣へ変えていく。

そのための最初のひと押しです。

14日後に見るのは、 「全部できたか」ではありません。

朝の目覚め。
便の状態。
むくみ。
身体の重さ。
睡眠。
次の生理。

ほんの小さな変化でも、 自分の身体を観察してみましょう。

02

いきなり出さない。
排毒には順番がある

「出す」と聞くと、 すぐに便を出す、 汗を出す、 断食をする。

そんな方法を 思い浮かべるかもしれません。

けれど、 アーユルヴェーダでは 本格的な浄化をするときにも、 いきなり排出から始めません。

代表的な浄化法に パンチャカルマ があります。

そこでもまず、 身体を整え、 溜まったものを動かしやすい状態へ 準備していきます。

この教科書で覚えてほしい「順番」

整える
まず、食べたものを処理する 消化の働きを整える。

ゆるめる
身体を温め、 こわばりをゆるめる。

動かす
滞っているものが 巡りやすい状態をつくる。

出す
最後に、 身体が本来持っている出口から 外へ出していく。

ただ「出そう」とするのではなく、
出せる状態を先につくる。

この考え方を、 毎日の暮らしに小さく落とし込んだものが、 これから行う14日間です。

03

朝|身体を目覚めさせる

朝は、 寝ているあいだの身体から 日中の身体へ切り替える時間です。

まず、 「何か特別なものを足す」よりも、 身体の状態を観察するところから 始めます。

朝の基本

① 舌を見る
起きたら、 舌の色や舌苔の状態を確認します。

アーユルヴェーダでは、 朝の舌を 前日の食事や消化状態を見る 一つの手がかりとして使います。

舌苔があれば、 舌クリーナーなどで やさしく取り除きます。

② 白湯をゆっくり飲む
朝の胃腸を 温かい白湯で目覚めさせます。

一気に流し込まず、 少しずつ、 身体に入っていく感覚を 味わいながら飲みましょう。

白湯は、 この14日間だけの 特別な飲みものではありません。

朝起きたら白湯。

それが考えなくてもできるくらい、 毎日の習慣にすることが目標です。

前日の食事と、翌朝の舌を重ねてみる

「昨日は何を食べた?」

「何時に食べ終わった?」

「今朝の舌はどう?」

ときどき記録してみると、 自分の身体と食事の関係が 見えやすくなります。

04

昼|巡りを止めない

朝だけ頑張って、 日中は何もしない。

それでは、 習慣にはなりません。

日中は、 「溜め込まない」 を意識します。

昼の基本

白湯をこまめに
一度に大量に飲むのではなく、 日中に少しずつ取り入れます。

この教科書では、 一日の白湯の総量を おおよそ800〜1000ccを目安としています。

長時間、同じ姿勢を続けない
座りっぱなしになったら 一度立つ。

トイレへ行ったついでに 身体を動かす。

「巡らせる」を 日常の動作とセットにしてしまいましょう。

大がかりなことを 毎回しなくて大丈夫です。

溜めてから一気に動かすより、 小さく、こまめに動かす。

それが日中のポイントです。

05

夜|ゆるめて、
眠る準備をする

夜は、 一日頑張った身体を さらに刺激する時間ではありません。

ゆるめて、温めて、 眠れる身体へ切り替える時間 です。

夜の基本

① こすっ手
絹の手袋で身体をやさしくさすり、 一日の終わりに 身体へ意識を戻します。

強さは、 自分の体質に合わせて調整します。

② 脚を上げて休む
横になり、 壁などを使って脚を上げ、 下半身を休ませます。

③ 湯船につかる
シャワーだけで終わらせず、 無理のない範囲で 湯船につかって身体を温めます。

④ 眠る準備をする
寝る直前までスマートフォンを見続けるのではなく、 少しずつ刺激を減らします。

夜は「もっと頑張る時間」ではなく、
身体に修復の時間を渡す準備。

睡眠も、 この14日間の 大切な実践の一つです。

06

体質別・14日間で
つまずきやすいところ

同じ14日間を始めても、 つまずき方は 人によって違います。

そして、 その違いにも 体質が表れます。

Vata|ヴァータ

飲み込みが早く、 行動も早いヴァータ。

その分、 一つひとつを 「ちゃちゃっと」終わらせてしまいがちです。

白湯も流し込む。
ケアも急いで済ませる。

あなたのテーマは、 「丁寧に、味わう」。

速く終わらせることより、 落ち着いて行うことを大切にしましょう。

Pitta|ピッタ

やると決めたら、 きっちりできるピッタ。

その反面、 一つできなかっただけで、

「今日は失敗」
「もうダメ」

と考えてしまうことがあります。

あなたのテーマは、 「8割でよし」。

10割の日も、 3割の日も、 続けた一日には変わりありません。

Kapha|カパ

一度習慣になると、 安定して続けられるカパ。

でも、 最初の一歩までに 時間がかかりやすいところがあります。

「明日から」
「時間ができたら」

と先延ばしにしないこと。

あなたのテーマは、 「とにかく一つやる」。

今日は白湯だけ。
今日はこすっ手を手にはめるだけ。

それでも、 最初の一歩は始まっています。

自分のつまずき方を知っておけば、
つまずく前に対策できます。

これも、 「自分に合う方法」を知る ということです。

07

14日目は、
ゴールではなくスタート

14日間続けたら、 終了ではありません。

むしろ、 ここからが始まりです。

この14日間で見つけてほしいのは、 「特別な排毒法」ではなく、

自分がこれからも続けられる 小さな習慣 です。

14日後に、振り返ってみましょう

朝の目覚めはどうですか?

便の状態は?

むくみや身体の重さは?

白湯は自然に飲めるようになりましたか?

夜、身体を休ませる時間はつくれていますか?

「できた・できなかった」だけではなく、 14日前の自分と比べてみてください。

そして、 体質だけでなく、 月経周期によっても 無理のない強さは変わります。

動きやすい日はしっかり。
溜め込みやすい日は無理をしない。
生理中は休むことも大切にする。

自分の身体を読みながら、 続けていきましょう。

14日間は、身体を完成させる期間ではない。
これから続く習慣の、最初のひと押し。

ここまでで、 「出せる身体」をつくるための 基本的なリズムができました。

では次に、 その身体へ 何を入れるのか。

次の節では、 「身体に良いものを足す」前に知ってほしい、 何を選び、何を減らすか という食材選びへ進みます。

SUMMARY

この節のまとめ

  • この14日間は、長年の蓄積をすべてなくす期間ではなく、「出せる身体」の習慣に初速をつける期間です。
  • アーユルヴェーダの浄化では、いきなり出すのではなく、まず消化を整え、ゆるめ、動かし、出口へ集めてから出すという順序を大切にします。
  • 朝は「舌を見る・白湯を飲む」、昼は「白湯をこまめに取り入れ、巡りを止めない」、夜は「こすっ手・入浴・睡眠」で身体をゆるめることが基本です。
  • 14日間は、完璧にこなすことより、毎日の小さな行動を繰り返すことを優先します。
  • ヴァータは「急ぎすぎる」、ピッタは「完璧を求めすぎる」、カパは「始めるまでに時間がかかる」というつまずき方に注意します。
  • 自分の体質と月経周期に合わせて強さを調整し、14日間が終わったあとも続けられる習慣へつなげます。