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妊娠力の教科書

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妊娠力の教科書

CHAPTER 02

第2章 > 004

女性ホルモンを味方につける——生理を絶好の排毒チャンスにする方法

女性ホルモンを味方につける——生理を絶好の排毒チャンスにする方法

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OVERVIEW

この節の目的

生理前になるとイライラする。むくむ。甘いものが欲しくなる。いつもより疲れやすい。

そんな変化を「またホルモンに振り回されている」と感じていませんか?

女性の身体は、1か月ずっと同じではありません。この節では、エストロゲンとプロゲステロンの動きによって変わる月経周期を4つの時期に分け、「今は出しやすいとき」「今は溜め込みやすいとき」と、自分のリズムを読めるようにしていきます。

女性ホルモンを敵にするのではなく、自分の身体を知るための味方に変えていきましょう。

01

女性ホルモンに振り回される?
味方につける?

生理前になると、 なぜかイライラする。

気分が落ち込む。
むくむ。
甘いものが欲しくなる。
身体が重い。

「また、この時期が来た」

そんなふうに、 女性ホルモンを 厄介なもののように感じることも あるかもしれません。

でも、 女性ホルモンそのものが 敵なのではありません。

まず、自分のリズムを知る

大切なのは、 いつも同じように頑張ろうとするのではなく、

「今の私は、どんな時期にいる?」

と、 身体のリズムを知ることです。

リズムがわかれば、 身体に逆らうのではなく、 その時期に合った過ごし方を 選べるようになります。

02

月経周期を動かす、
2つの女性ホルモン

月経周期を考えるとき、 まず知っておきたいのが、

エストロゲンと プロゲステロン

という2つの女性ホルモンです。

エストロゲン

排卵に向かって増えていき、 子宮内膜を育てる働きを担います。

また、 骨や血管、皮膚など 女性の身体のさまざまな組織にも 関わっています。

プロゲステロン

排卵後に増え、 子宮内膜を妊娠に適した状態へ保つなど、 妊娠の成立や維持に重要な働きをします。

この時期には、 水分を溜め込みやすく感じたり、 身体が重く感じたりする人もいます。

大切なのは、 どちらか一方が 「多ければ多いほど良い」 というものではないこと。

周期の中で、 それぞれが変化しながら 働いています。

03

1か月は、
「同じ毎日」ではない

毎日同じ身体で、 同じように働き、 同じように食べて、 同じように運動する。

私たちは、 ついそれを当たり前だと 思ってしまいます。

でも、 女性の身体の内側では、 月経周期に合わせて ホルモンの状態が変化しています。

この教科書では、 その流れを大きく 4つの時期として 見ていきます。

1か月を4つに分けてみる

① 生理後〜排卵前
エストロゲンが増えていく時期。

② 排卵期
卵胞から卵子が排卵される時期。

③ 排卵後〜生理前
プロゲステロンが優位になる時期。

④ 月経期
妊娠が成立しなかった場合に、 子宮内膜が経血として外へ出る時期。

体質が「人による違い」なら、
月経周期は「同じ自分の中にある違い」。

同じ自分でも、 時期によって 身体の状態は変わります。

04

4つの時期を、
排毒の視点で見る

アーユルヴェーダの考え方を重ねると、 月経周期の中にも、

「動きやすい時期」
「溜め込みやすい時期」
「外へ出す時期」

があります。

① 生理後〜排卵前|動きやすい時期

生理が終わり、 排卵へ向かっていく時期。

比較的、 心身の調子が上向きやすく、 活動しやすいと感じる人も多い時期です。

この教科書では、 身体を動かし、巡らせ、 排毒の習慣を進めやすい時期 と捉えます。

② 排卵期|少し丁寧に身体を見る

排卵にともなって、 身体の中では 大きなホルモン変化が起こります。

アーユルヴェーダでは、 この時期は「熱」の性質にも 注意して見ていきます。

無理を重ねるより、 温かく消化しやすい食事や 十分な休息を意識します。

③ 排卵後〜生理前|溜め込みやすい時期

この時期は、 むくみ、便秘、身体の重さなどを 感じる人もいます。

だからこそ、 無理に「出そう」と攻めるのではなく、

「今は溜め込みやすい時期」と知り、 溜めない工夫をする。

温かい食事や水分、 身体を冷やさない生活などを 意識していきます。

④ 月経期|外へ出す時期

妊娠が成立しなかった周期では、 子宮内膜が剥がれ、 経血とともに外へ排出されます。

アーユルヴェーダでは、 月経を女性に備わった 大切な浄化の機会として捉えます。

だからといって、 さらに無理に何かを 出そうとする必要はありません。

身体が行っている排出を邪魔せず、 休ませることも大切です。

05

生理は、身体を振り返る
大切な時間

生理が来たとき、 「また面倒な一週間が始まった」 だけで終わらせないでください。

周期。
経血の量。
痛み。
身体の重さ。
生理前の心と身体の変化。

こうした変化は、 今の身体を観察する 一つの手がかりになります。

前の1か月を、少しだけ振り返る

身体を冷やしすぎなかったか。

食事が乱れていなかったか。

きちんと眠れていたか。

便や尿など、 出す力は滞っていなかったか。

心が張り詰めたままに なっていなかったか。

ここで大切なのは、 生理の状態を見て 自分を責めることではありません。

「今の身体は、何を伝えている?」

と、 身体からのメッセージとして 観察することです。

生理は、 良い・悪いの採点ではなく、 今の身体を知るためのレビュー。

06

生理中は「休ませる」ことも、
大切なケア

生理中も、 普段とまったく同じように 動こうとしていませんか?

月経期は、 身体が子宮内膜と経血を 外へ出している時期です。

特に経血量が多い日は、 身体の負担を考え、 いつも以上に 休息を意識してみてください。

「何かする」だけがケアではありません

予定を詰め込みすぎない。

身体を冷やさない。

夜更かしを減らす。

スマートフォンやパソコンから 少し離れて、 目や頭を休ませる時間をつくる。

休むことも、 身体のリズムに合わせた立派なケアです。

アーユルヴェーダでは、 身体を部分ではなく 全体のつながりとして見ます。

だから生理中は、 子宮だけではなく、 五感や神経も含めて 静かに休ませる時間をつくります。

「今は動ける時期」
「今は溜め込みやすい時期」
「今は休む時期」

それがわかれば、 女性ホルモンに振り回されるのではなく、 自分のリズムを使えるようになります。

次の節では、 ここまで学んだ 「出す」「体質」「月経周期」を 毎日の暮らしへ落とし込みます。

いよいよ、 14日間の排毒のスイッチを入れる 実践ナビ に進みましょう。

SUMMARY

この節のまとめ

  • 月経周期には、エストロゲンとプロゲステロンを中心としたホルモンの変化があります。
  • 1か月は同じ状態ではなく、「生理後〜排卵前」「排卵期」「排卵後〜生理前」「月経期」で身体の状態も変化します。
  • アーユルヴェーダでは、その時期ごとの特徴を見ながら、排毒しやすいとき・溜め込みやすいときを読み分けます。
  • 排卵後から生理前は、無理に攻めるより「溜め込まない」ことを意識します。
  • 月経期は、身体が子宮内膜と経血を外へ出す大切な時期。排出だけを頑張るのではなく、休息も含めて過ごします。
  • 生理の状態は、日々の食事・睡眠・冷え・ストレスなど、自分の身体を振り返る一つの手がかりになります。
  • 女性ホルモンのリズムを知ることで、その日の身体に逆らうのではなく、時期に合った整え方を選びやすくなります。