VIDEO 003
愛しさと切なさと
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OVERVIEW
この節の目的
男性は女性のことをわかってくれない。
そう感じることはあるかもしれません。
でも、私たちは男性の身体について、どれくらい知っているでしょうか。
精子はどんな細胞なのか。何に弱く、何によって傷つくのか。そして、なぜ毎日の食事や生活習慣が精子づくりにつながるのか。
この節では、まず男性の身体を「知る」ことから始めます。相手を動かしたいなら、まず相手を知る。そこから、二人の妊活をつくっていきましょう。
01
相手を動かしたいなら、
まず相手を知る
男性は、 女性のことをわかってくれない。
妊活をしていると、 そう感じることが あるかもしれません。
でも、 少し立場を入れ替えて 考えてみましょう。
私たちは、 男性の身体のことを どれくらい知っているでしょうか。
精子とは、 どんな細胞なのか。
何に弱いのか。
何をすると傷つきやすいのか。
アーユルヴェーダは、心と身体を分けない
アーユルヴェーダでは、 心だけ、身体だけと 切り離して考えません。
消化が整っていること。
身体の組織が養われていること。
排泄できていること。
そして、 心や感覚が 晴れやかであること。
身体を整えることと、 心を整えることは 一つにつながっています。
だから、 パートナーの心を 直接どうにかしようとする前に、
まずは 男性の身体を知る。
相手を動かしたいなら、
まず相手を知る。
02
精子は、
丸腰で旅に出る
前の節では、 非常に多くの精子が出発しても、 卵子の近くまでたどり着くのは そのごく一部だと学びました。
では、 なぜ精子は そんなにも脱落するのでしょうか。
その理由の一つは、 精子という細胞の 特殊な構造にあります。
精子は、とても身軽な細胞
精子は、 卵子まで泳いでいくために 非常に小さく、 身軽につくられています。
そのため、 一般的な体細胞に比べて 細胞質がとても少ないのが特徴です。
身軽になった代わりに、 自分自身を守るための仕組みも 限られています。
さらに、 精子を包んでいる膜には 多価不飽和脂肪酸が 多く含まれています。
この脂質は、 精子の膜の柔軟性や働きに 必要な一方で、
酸化の影響も 受けやすい性質があります。
そして、 成熟した精子では DNA損傷を修復する能力も 限られています。
つまり精子は、
軽く、速く動くことに特化したぶん、 外から受けるダメージには とても繊細な細胞 なのです。
03
精子の最大の敵は、
「酸化」
精子について知るうえで、 覚えておきたい言葉があります。
酸化ストレスです。
身体の中では、 活性酸素がつくられています。
活性酸素そのものが すべて悪いわけではありません。
精子が受精能力を獲得していく過程でも、 活性酸素が一定の役割を果たします。
ただし、 つくられる活性酸素と 身体の抗酸化力との バランスが崩れると、
酸化ストレスが 大きくなります。
酸化ストレスが大きくなると
精子の膜が ダメージを受ける。
運動性が低下する。
DNAが ダメージを受ける。
精子のさまざまな機能へ 影響する可能性があります。
喫煙。
過度の飲酒。
肥満。
睡眠不足。
食生活。
過度な熱。
こうした毎日の条件も、 男性側の身体を整えるうえで 見直したいポイントになります。
精子自身を責めるのではなく、
精子を取り巻く環境を整える。
04
男性も、
まず「出す」ことから
ここで、 第2章に戻ります。
この教科書で 何度もお伝えしている順番は、
「まず出す。それから入れる」 でした。
これは、 女性だけの話ではありません。
男性も同じです。
男性の「出す」を整える
便
毎日の排便を整える。
尿
必要な水分を摂り、
排尿を我慢しすぎない。
汗
適度に身体を動かし、
汗をかく機会をつくる。
アーユルヴェーダでは、 排泄が滞り、 アーマが蓄積した状態では、 身体全体の巡りも 滞ると考えます。
現代の生活では、 座っている時間が長く、 身体を動かす機会が 少なくなりがちです。
だからこそ、 男性にも 「溜めない・動く・出す」 という意識が必要です。
05
出してから、
入れる
「精子に良いもの」と聞くと、 すぐに栄養素やサプリメントを 探したくなるかもしれません。
でも、 この教科書の順番は ここでも変わりません。
まず、 日々の食事や排泄を整える。
そのうえで、 必要な栄養を 身体へ届けていきます。
精子も、身体の「最下流」にある
第1章で学んだ ダートゥを思い出してください。
アーユルヴェーダでは、 食べたものが消化され、 さまざまな身体組織を養い、 最終的に生殖に関わる組織まで 滋養が届くと考えます。
精子だけを直接つくるのではなく、 その精子をつくっている 身体全体を整えていく。
これは、 第4章で 卵子について学んだことと 同じです。
卵子も精子も、 身体から切り離された存在ではありません。
06
大切なのは、
量よりバランス
男性の妊活で よく知られている栄養素の一つが、 亜鉛です。
でも、 「精子に亜鉛が良い」 と聞いて、
亜鉛だけを たくさん摂ればよいのでしょうか。
そうではありません。
微量元素は、チームで働く
亜鉛
銅
セレン
などの微量元素は、 身体の中で さまざまな酵素の働きを支えています。
抗酸化に関わる酵素にも、 こうした微量元素が必要です。
一つだけ多く摂るのではなく、 必要なものを バランスよく摂ることが大切です。
たとえば、 亜鉛を長期間、 必要以上に摂取すると、 銅不足につながることがあります。
「たくさん摂った」 と 「身体に必要な形で届いた」 は、 同じではありません。
排毒と補給は、両輪
出すことだけでもない。
入れることだけでもない。
身体を整えながら、 必要なものを バランスよく届ける。
この両方を 一緒に考えます。
精子を変えたいなら、
精子だけを見るのではなく、
彼の毎日を見る。
食事。
排泄。
睡眠。
運動。
そして、 何を身体に入れているか。
その積み重ねの中で、 次の精子がつくられていきます。
次の004では、 いよいよ具体的に、
「何をやめるのか」
「何を始めるのか」
を整理していきます。
キーワードは、
熱・圧・毒・酸・溜・滞。
そして、
食・補・眠・流・排・鮮。
エリート精子を育てる 具体的な習慣へ進みましょう。
SUMMARY