MEMBER ACCESS

妊娠力の教科書

購入者専用ページです。
お知らせしたパスワードを入力してください。

妊娠力の教科書

CHAPTER 05

第5章 > 004

エリート精子を育てる習慣

エリート精子を育てる習慣

エリート精子を育てる習慣 動画を見る

YouTubeに移動して再生します

OVERVIEW

この節の目的

ここまで、精子がどんな細胞なのか、なぜ酸化に弱いのか、そして「まず出してから入れる」という順番を見てきました。

では、実際に何を変えればよいのでしょうか。

この節では、精子を守るために「やめたい6つ」と、育てるために「始めたい6つ」を整理します。

ただし、このリストはパートナーを監視するためのものではありません。女性の身体づくりにも重なる項目が多くあります。

「彼にやらせること」ではなく、「私たち二人で整えること」として使っていきましょう。

01

これは、彼を管理する
リストではない

ここまで、 精子がどんな細胞なのか。

何に弱いのか。

そして、 なぜ毎日の生活が 大切なのかを見てきました。

ここからは、 いよいよ具体策です。

ただし、 最初に一つだけ 約束してほしいことがあります。

チェックリストを、監視表にしない

「今日も飲みに行くの?」

「運動した?」

「またそんなもの食べてるの?」

そんなふうに できていない項目を探すために使うと、 このリストは二人を苦しくします。

目的は、 パートナーを管理することではありません。

二人で、 これからの家族のために 身体を整えていくことです。

「夫がやるべきこと」ではなく、
「私たちに今できること」。

02

やめる6つ|
熱・圧・毒・酸・溜・滞

まずは、 精子を守るために 減らしたいものです。

① 熱

精巣は、 体温より少し低い温度に 保たれる必要があります。

長時間の高温環境は、 精子形成に影響する可能性があります。

長時間のサウナや熱い湯、 膝の上でのノートパソコンなど、 精巣を必要以上に温める習慣は 見直してみましょう。

② 圧

強い締めつけや 長時間の圧迫も、 蒸れや熱がこもる原因になります。

下着や衣類は、 必要以上に締めつけないものを 選ぶとよいでしょう。

③ 毒

特に見直したいのが、 喫煙です。

喫煙は、 精子濃度や運動性、 DNA損傷などとの関連が 報告されています。

過度な飲酒なども含め、 身体に負担を増やす習慣を 減らしていきます。

④ 酸

ここでいう「酸」は、 酸化ストレスです。

精子は 酸化の影響を受けやすい細胞です。

喫煙、 過度な飲酒、 食生活の乱れ、 肥満など、 酸化ストレスにつながる条件を 一つずつ減らしていきましょう。

⑤ 溜

「濃い精子をつくるために、 長く禁欲したほうがいい」

そう思っている方も いるかもしれません。

でも、 長期間の禁欲が 必ずしも精子に有利とは限りません。

禁欲期間が長くなると、 精液量や濃度が増える一方で、 運動性やDNAの状態には 不利になる場合もあります。

極端に「溜める」必要はありません。

⑥ 滞

長時間、 座りっぱなしになっていませんか。

デスクワークが続くと、 身体を動かす時間も減り、 下半身に熱がこもりやすくなります。

1時間に一度は立つ。

少し歩く。

ストレッチをする。

「動かない時間」を 長くしすぎないことが大切です。

熱・圧・毒・酸・溜・滞。
まずは「傷つける条件」を減らす。

03

やる6つ|
食・補・眠・流・排・鮮

次は、 身体を整えるために 始めたい6つです。

① 食

精子も、 身体の中でつくられる細胞です。

だから基本は、 毎日の食事。

野菜、 海藻、 豆類、 魚、 きのこ、 発酵食品など、 いろいろな食材を バランスよく摂ります。

食べすぎず、 腹八分目も意識しましょう。

② 補

食事を基本にしながら、 必要に応じて 不足している栄養を補います。

亜鉛、 セレンなどは 精子形成や抗酸化機能との関係で よく研究されています。

ただし、 「多ければ多いほど良い」 ではありません。

サプリメントを使用するときも、 過剰摂取には注意しましょう。

③ 眠

第4章で学んだ睡眠は、 男性にも大切です。

睡眠不足や 不規則な生活を続けず、 必要な睡眠時間を確保します。

男女ともに、 夜は身体を回復させる時間です。

④ 流

適度に身体を動かしましょう。

毎日30分程度を目安に 歩くことからでも十分です。

大切なのは、 激しい運動をすることではなく、

座りっぱなしの生活を減らし、 全身を動かすこと。

⑤ 排

毎日の排便。

十分な水分摂取。

適度に身体を動かし、 汗をかくこと。

この教科書で 繰り返してきた 「出す」を、 男性も続けます。

⑥ 鮮

精子を 必要以上に溜め込まず、 自然な性生活を大切にします。

妊娠を目指す場合も、 「精子を濃くするために ひたすら我慢する」 必要はありません。

ノルマではなく、 二人にとって無理のない 自然なリズムを。

食・補・眠・流・排・鮮。
特別なことより、毎日の基本。

04

食材名より、
「質」を見る

「精子に良い食べ物は?」

そう聞きたくなるかもしれません。

でも、 一つの食材だけを 食べ続ければよいわけではありません。

見たいのは、食事全体

何を食べている?

どれくらい食べている?

加工食品に偏っていない?

同じものばかり食べていない?

野菜や魚など、 いろいろな食品を摂れている?

「これさえ食べればいい」 ではなく、 食生活全体を見ます。

また、 身体に良い食材でも、 食べすぎれば 消化の負担になります。

第1章から続いている アグニの視点も 忘れないようにしましょう。

05

一度に全部、
やらない

ここまで、 12項目を見てきました。

では、 今夜パートナーに 12個全部伝えればよいのでしょうか。

おそらく、 それではうまくいきません。

人は「変えられる」と抵抗したくなる

「これをやめて」

「これをやって」

と次々に言われると、 自分の自由を奪われたように 感じることがあります。

心理学では、 こうした反応を 心理的リアクタンス と呼びます。

だから必要なのが、 ベビーステップです。

最初から 生活を全部変えない。

一つ。

多くても二つ。

まずは できそうなところから始めます。

迷ったら、ここから

今日からできる
熱・圧を見直す。

次に
排・流を整える。

そのあと
食・補を見直す。

そして、 睡眠やその他の習慣も 少しずつ整えていきます。

大きく変えるより、
小さく始めて、続ける。

06

彼のリストではなく、
二人のリスト

ここで、 もう一度 12項目を見てください。

毒を減らす。

酸化ストレスを減らす。

食事を整える。

よく眠る。

身体を動かす。

きちんと出す。

その多くは、 第4章までに あなた自身も学んできたことです。

まず、あなたが一つ始める

パートナーへ いきなり指示する必要はありません。

まず、 あなたが一つやってみる。

そして、 良かったことがあれば その事実だけを伝えます。

「最近、朝の目覚めがいいんだよね」

「これ、続けやすかったよ」

そこまで。

「だからあなたもやって」 まで言わない。

興味を持ったら、

「一緒にやってみる?」

と誘えばいい。

命令ではなく、 誘う。

指示ではなく、 共有する。

妊活は、相手を管理することではない。
二人が同じ方向を向ける方法を探すこと。

精子を整えることは、 妊娠するためだけの 一時的な取り組みでもありません。

自分の身体を整える。

将来の家族を考える。

二人で生活を整えていく。

その経験そのものが、 これからの二人の土台にもなります。

そして第5章、 最後の005では、 いよいよ 「心」と「関係性」へ戻ります。

正しいことを言っているのに、 なぜ相手は動かないのか。

どう伝えれば、 「言われたからやる」ではなく、 自分から動けるのか。

賢く、したたかに、しなやかに。

二人の妊活を 二人のものにする方法を 見ていきましょう。

SUMMARY

この節のまとめ

  • 精子を守るために見直したいのは、「熱・圧・毒・酸・溜・滞」の6つです。
  • 育てるために意識したいのは、「食・補・眠・流・排・鮮」の6つです。
  • 12項目を一度に変えず、まず一つか二つのベビーステップから始めます。
  • このリストは彼を管理するものではなく、「二人で整える」ためのリストとして使います。